2022年8月27日(土)~28日(日)、チュニジアでTICAD8(第8回アフリカ開発会議) が開催されました!
3年に1度のTICADを機に、MPJ Youthでも、私たち大学生の同世代である日本の若者に、アフリカが身近にあること、その魅力を知ってもらうための企画を4つ、実施いたしました。
イベントの告知時の紹介ページはこちら
イベント概要 | 開催日時・場所 |
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メインイベント:政策提言コンペティション | 9月23日(金) 10:00~16:30 @オリンピックセンター 第一ミーティング室 |
サイドイベント①:日アフリカ文化交流 | 8月31日(水) 14:00~17:00 @新宿レンタルスペース |
サイドイベント②:映画鑑賞 | 【映画祭】 8月18日(木) 13:30~15:45 @目黒区 東京大学駒場キャンパス教室 |
サイドイベント③:基調講演・パネルディスカッション | 8月17日(水) 12:00~14:40 @JICA地球ひろば 国際会議場 |
イベントの様子
メインイベント:政策提言コンペティション
「開発された状態」とは?
実は、開発された状態というのは観点によって様々で、「真に開発されたアフリカ」を考える前に日本も開発されているかすら難しい問いです。
初めには、講師/審査員に横浜国立大学の小林准教授をお招きし、国際協力の主体や開発支援の事業はどう評価されているのか、どういった先例があるのか等、基礎からご講話いただくところからはじまりました。全4グループが、お題となったウガンダのグル県における農業開発支援事業案を1つずつ考え、プレゼンしました。最優秀賞は、審査員賞・参加者投票ともにゴマの生産を基盤にした「グルゴマ」を提案した班グループ。お題は地域も分野も限定されているものの、どのグループも個性が光る、現地の人の生活や5年スパンの経済など様々な観点を考えた提案を発表し、充実のフィードバックをいただきました。
サイドイベント①:日アフリカ文化交流
アフリカに対する知識量も様々な学生が、在日のアフリカ出身の留学生とカジュアルな交流を楽しみました。アフリカ・日本にまつわる幅広い難易度のクイズやフリートーク・テーマトークを通じて、互いの等身大の生活や文化を学べました。
特に、対面で顔を合わせてSNSの交換や雑談をしたことで、日本でコミュニティを広げる機会や場が少ないと感じている留学生もいることが分かったり、国籍が壁にならないオープンな交流となりました。
サイドイベント②:映画鑑賞
映画『風をつかまえた少年』の鑑賞会を実施し、アフリカの人々の実生活の様子を、映像で視覚的に感じる機会となりました。生活の一部にすぎないとはいえ、歩いて見に行けない代わりに
2000年代はじめに旱魃が襲ったマラウィで、学費が払えないからと学校を退学させられた少年が、独学で風車を作り発電・電球の点灯・水の汲み上げを達成した実話に基づく小説の実写化映画。
教育の力を実感するストーリーでした。
サイドイベント③:基調講演・パネルディスカッション
メインイベントである政策提言の前段階のインプットとして、「真に開発されたアフリカとは何か」をテーマに3人のゲストからのご講演と質疑応答、後半には学生も交えたパネルディスカッションという二部構成で開催されました。
ゲストには、
前タンザニア駐箚特命全権大使の後藤真一氏
東京大学名誉教授/JICA特別顧問(前理事長)の北岡伸一氏
岡山大学准教授/文化人類学者の松村圭一郎氏
アフリカの開発について様々な方向性の第一人者である三氏をお招きしました。
日本におけるアフリカの理解を深化させることを目的として、歴代のODAを含めた日本のアフリカへの国際協力から、「日本とエチオピアどちらが幸せか」まで、幅広い観点から「開発支援」の示唆をいただきました。「良い開発」を考えるにあたっての、開発というものそのものの定義の難しさを共有したことは、のちの政策提言に大いに活かされました。