セネガル研修活動報告⑤CESAGホームステイ2日目

CESAGという現地の学校の学生さんのお家で2名の研修メンバーと共にホームステイをさせてもらいました。今日は2日目です。昨晩はどうやら疲れ果てていたようで、シャワーを浴びようと思った矢先、不意の大鼻血に襲われてスウェットを汚しました。冷水シャワーを終えるやいなや爆速で眠りにつき、目が覚めると朝の10時でした。1人の研修メンバーは、6時に起床してからずっと煩わしい蚊と格闘していたそうな。

セネガル人の生活習慣は全体的に時間が遅い傾向にあるので、10時に起きても問題ありません。現に、朝食をとったのは午前11時でした。朝食は、フランスパンにペースト状のオイルサーディン、自家製マヨネーズ、そしてコーヒーです。「コーヒーに砂糖を入れない」と言うと、ひどく驚かれました。というのも、セネガルではコーヒーに角砂糖を2〜3個入れるのが普通だそうです。オイルサーディンはいつもはスパイスを入れるそうですが、我々の口に合わないと思ったようで入れずに出してくれました。渡航前日に食あたりをして4度吐いた目に遭った私にはとてもありがたい配慮でした。私たちの横では、飼育されているヒツジたちもまた朝食の時間でした。昨晩はあまり鳴かなかったヒツジたちも、お腹が空いていたのか、朝になるとメエメエ鳴いてやみませんでした。

食後、ホストに近所の畑へ連れていってもらいました。ここでは、ピーマンにナス、レモン、オレンジ、バナナ、レタス、ケール、パパイヤ、ヤムイモ(現地ではヤムヤムと呼ばれる)などと色々な作物が栽培されています。特にバナナが自生しているのは日本でなかなか見られない光景なので印象に残っています。近所の人は、スーパーや市場よりも安く野菜や果物を買えるこの畑によく来るそうで、時にはそれを別の場所で売ることもあるそうです。ホストはここでミントを購入し、帰宅後のランチタイムにそれを使ってミントティーを振る舞ってくれました。この畑のすぐ横には、聖フランシスコ教会の神父らが住む小区画があり、訪問しました。教会の中を覗いたりしたのち神父の1人とお話しする機会があり、研修メンバーから色々質問をさせていただきました。セネガルで9割以上を占めるイスラーム教とキリスト教の共存について尋ねると、神父の方は「セネガルは植民地時代を乗り越えて自由を獲得した歴史の上に今がある。その共同体の中に宗教の区別はない。」と語ってくれました。また「日本や東アジアの国は欧米から隔絶して独自の共同体として発展してきた」と多様な発展のかたちについても言及していました。

昼食は、セネガルの代表的な料理であるチェブジェンです。油で炊いたお米の上に煮た野菜や魚を乗せた料理です。醤油チックな調味料と香辛料で味付けされており、とても美味しかったです!サイドディッシュ(?)には、お米を炊いているときにできたおこげだけを集めてお皿に持ってあり、これも美味でした。食後には、上述のミントティーをいただきましたが、19歳のお子ちゃまのお口にはちょっとばかし合いませんでした。

昼食後に、Google Mapで発見したホストの家の近所の運動場に行ってみることにしました。そこでは子供たちがサッカーをしていたのですが、驚いたのは、彼らが裸足だったことです。彼らは普段外ではサンダルを履いて生活しているので、おそらくサンダルより裸足でやる方がやりやすいのだと思います。また、日本人の存在はやはり珍しいようでたくさん質問をしてくれたのですが、あいにく彼らのフランス語を聞き取ることはほとんど叶わず、もっと大学で真面目にフランス語をやっておけばよかったと後悔するばかりでした。がしかし!スポーツは国境を越えます。サッカーに混ぜてもらうと(もちろん私たちも裸足で)、周りの子達が「⚪︎⚪︎(名前)!」と私を鼓舞してくれました。私たちが帰る時にも名前を呼んでくれたり、周りに詰めかけて「フォト!」と一緒に写真を撮ってくれたりしました。彼らはとにかくエネルギッシュで、パワーをもらったような気がしました(浅い)。

帰宅後は、フランスパン&野菜と肉の炒め物の夕食でした。腹を壊し気味で断食中の研修メンバーもつい食べたくなってしまうくらい美味しかったです。ですが、少し量が多くて残さざるを得ず、ホストがそれを見て少し悲しそうにしていたので申し訳なかったです。翌日でお別れになるので、食後に写真を撮って眠りにつきました。

ホストやホストの家族とのお話はすごく楽しかったです。美味しい料理もいただき、現地の方々の生活を肌で感じることができて、素晴らしい経験を得ることができたホームステイでした!

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