セネガル研修活動報告⑬サン・ルイ観光2日目
さて、まずはサンルイ2日目です。次の日は出発となるので実質の最終日となります。
2日目は1日目に立ち寄った港で知り合ったガイドを名乗るおっちゃんにボートに乗せてもらう約束をしていました。
サンルイでは漁業が盛んであり、橋を渡っていると岸に並ぶ大量の細長く、浅めのボートが目に入ってきます。原色が多用された極彩色のボートには宗教指導者の人物画などが描かれており、サンルイの西洋風の鮮烈な色合いと対応しているかのような景色を見せているのです。
「このおっちゃんは何者」
これはみんなの頭に浮かんだ疑念だったと思います。
しかし、蓋を開けてみるとどうやらおっちゃんは本当にガイドでした。おっちゃんは初めに陸地にいるペリカンの群れの前でボートを止め、そして我々に注目するよう指示した後二三度手を叩きました。するとどうでしょう、ペリカンが一斉に飛び立ち、あたりを旋回し始めました!
思わず息を呑むような光景でした。
このようなバードウォッチングを数回行った後、見渡す限り平坦な砂地の広がる小島に立ち寄るなどして面白い光景を目にすることができました!

さて、午後は各々観光の時間となります。私は街へ繰り出して友人が髪を切るのを横で眺めていたり、祖父母向けにポストカードを出しに行ったり、メンバーから教えてもらった綺麗な雑貨屋さんに入りました。
観光客向けのポストカードなども置いている本屋のような雑貨屋さんで、私はポストカードとセネガルをテーマにしたカードゲームを買いました!(1500円ほどかかり、決して安いゲームではなくまたなかなかユニークなゲームでした。)
ホテルに併設のプールサイドでセレブ気分を味わうメンバーや私のように街へ繰り出すメンバー、各々が最後の1日を満喫しました。
観光はこのくらいでホテルに戻った後は
明日の出発に備えてパッキングを行い、眠りにつきました。
これで2日目の内容はおしまいになります。
いよいよ最終日になります。
今日やることは至極単純、サンルイのホテルを出発しバスで空港へと向かうのみです。
12時に出発し約四時間かけてブレーズ・ジャーニュ国際空港へと向かいます。
その後は各々飛行機に乗るのみです。
道中は各々が渡航を振り返るのに最適な時間となりました。
サンルイは世界遺産に登録された鮮烈で美麗な街並みの側面を持つ反面、カオスで刺激的な側面も持ち合わせています。
道路は馬車やヤギ、牛などの家畜が闊歩している一方で、自動車が排煙を撒き散らしており、漁場に並行な街路は魚の生臭い匂いに満たされていました。その様子は近代と過去の社会との混濁が表面化したようであり、我々に強い印象を与えます。
このように、私としては全体的にセネガルは東京とは別の意味で雑然としていた気がします。そこには優劣を見出しがちですが、実際にはないと思います。
今回の渡航では、セネガルと日本の社会の違いを身の回りに常にヒシヒシと感じながら過ごしていました。
実際にその社会に身を置くことによって自分の中に生まれる抵抗みたいなものが可視化される経験が、とても貴重なものだと感じました。
願わくばこの先も理解にとどまらず感じていくような多文化とのつながりを持っていきたいと思います。
この投稿をご覧の皆さんに少しでも渡航の気分を感じていただけたら幸いです。
それでは、最後まで投稿を追っていただきありがとうございました!!!