セネガル研修活動報告②JICAダカール事務所、黒人文明博物館

この日より訪問プログラムが本格的に始まりました。

午前中はJICA(国際協力機構)のダカール事務所を訪問しました。この事務所はセネガルのみならず、西アフリカの近隣6カ国への支援を担っている拠点です。現地で活動する職員の方々や青年海外協力隊の方々から、西アフリカの開発課題や日本の国際協力の取り組みについてお話を伺いました。
昼ご飯はJICAの事務所にてセネガル料理ヤッサプレ(Yassa Poulet)をデリバリーしていただき、皆さんといただきました。ヤッサプレとは、たっぷりの炒め玉ねぎとスパイスでマリネした鶏肉を組み合わせた料理です。

午後は黒人文明博物館(Musée des Civilisations Noires)を訪れました。ここは中国の援助によって2018年に開館した施設であり、アフリカの文化・歴史が先史時代から現代まで幅広く紹介されています。館内ではアフリカ大陸だけでなく、世界各地に広がるディアスポラとの関係や、アフリカにおける芸術の発展についても展示がありました。

最後に、ダカールの街を歩いていて気づいた、興味深い文化を一つご紹介します。
セネガルは人口の約95%がイスラム教徒で、多くのムスリムがマラブーと呼ばれる宗教指導者を師として仰いでいます。街中をよく見ていると、バスやタクシーの車体に特定のマラブーの写真や名前を貼り付けている車が非常に多いことに気付きました。まるで日本の「推し活」のように、運転手たちはお気に入りのマラブーの肖像を誇らしげに掲げ、信仰と敬愛をアピールしているそうです。アイドルのステッカーを貼る感覚に近いのかもしれません。

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